- 「ミスをするたび強く責められ、仕事に行くのが不安……」
- 「報告や相談のたびに細かく問いただされ、上司に話しかけるのがつらい……」
- 「きつい口調で言われることが多く、仕事中ずっと緊張している……」
このような悩みを抱えていないでしょうか。
上司から強く言われることが続くと、「また何か言われるかもしれない」と考え、必要な報告や相談まで避けたくなることがあります。
私も同じような場面が重なるうちに、上司へ話しかける前から緊張するようになりました。
そこで、返答の仕方や報告前の準備を少しずつ変えていきました。
この記事では、私が実際に試した5つの対処法と、環境の見直しを考えたいサイン、どうしてもつらいときの選択肢を紹介します。
強く言われた場面で試した5つの対処法
厳しい口調で指摘されたときは、相手の感情に気持ちを揺さぶられ、伝えられた内容が頭に入らなくなることがあります。
その場ですべてを説明しようとせず、何を指摘され、次に何をすればよいのかを整理することから始めましょう。
強い口調で言われたら、返答を急がず内容を確認する

私は強く言われたとき、すぐに答えようとせず、相手が何を伝えたいのかを丁寧に確認するようにしました。
指摘された内容を理解しないまま会話を終えると、同じ点を再び注意されることがあったためです。
わからない部分があるときは、「修正する箇所は〇〇で合っていますか」「確認してから改めて報告します」と、できるだけ具体的に聞き返しました。
焦ったまま説明を続けると、言いたいことがまとまらず、質問が増える場合があります。
返答を急ぐより、相手が求めていることを確認してから次の行動を考えた方が、私の場合は会話を整理しやすくなりました。
ミスを指摘された場合は、原因と改善策を考える

仕事でミスが起きると、原因や今後の対応について説明を求められることがあります。
同じ内容で何度も注意を受けないためには、謝るだけで終わらず、原因と改善策を考えることが大切だと感じました。
たとえば、「確認が不足していました。今から修正し、次回から提出前に日付を確認します」と、原因と次の行動を伝えます。
私の場合は、改善策を一つずつ実行するうちに仕事の進め方を覚え、同じ内容で指摘される機会が徐々に減りました。
自分のミスかわからない場合は、反射的に謝るのではなく、「経緯を確認してもよいでしょうか」と事実を確かめるようにしています。
相手に伝える前に、結論と要点を整理しておく

以前は思いついたことから順番に話してしまい、上司から「何を言いたいのかわからない」と言われたことがありました。
それからは、報告前に伝えたい内容を整理するようにしました。
まとめておくのは、次の3点です。
- 何が起きているのか
- 現在どこまで対応したのか
- 上司に何を確認してほしいのか
最初に結論を伝え、その後に理由や経緯を補足すると、話の道筋がわかりやすくなります。
事前に整理するようになってからは内容が伝わりやすくなり、会話の途中で「結局どういうこと?」と聞き返される場面も減りました。
完璧にまとめるより、相手が判断するために必要な情報を先に伝えることを意識しています。
強く言われて頭が真っ白になったら、返す言葉を決めておく

強い口調で言われると、緊張して頭が真っ白になり、何と答えればよいかわからなくなることがあります。
私もその場で言葉を考えようとすると焦ってしまい、うまく説明できないことがありました。
そこで、すぐに答えられないときに使う言葉をあらかじめ決めておくようにしました。
たとえば、「内容を確認してから改めて報告します」「一度整理してもよいでしょうか」と伝えます。
その場で無理に説明を続けるより、確認する時間を作った方が、落ち着いて必要な対応を考えられました。
返す言葉を用意しておくと、急に強く言われたときも、何も言えないまま会話が終わるのを防ぎやすくなります。
指摘された内容を記録し、後から確認する

どういう意味か気になる言葉を受けたときは、実際に言われた内容を記録するようにしました。
直後は「自分がすべて悪い」と感じてしまい、指摘の内容や相手の伝え方が適切だったのかを冷静に考えられないことがあるためです。
私は、日時・場所・相手の発言・指摘された仕事・自分の返答・その場にいた人を残しました。
落ち着いてから見返すと、業務上必要な指摘だったのか、それとも仕事内容を越えた言葉だったのかを考える材料になります。
このまま我慢して大丈夫?環境の見直しを考えたいサイン
ここまで紹介した方法は、指摘内容を理解し、同じミスを減らすために役立ちました。
しかし、私自身、指摘された点を改善しても、厳しい言い方をされることはありました。
そのようなときは、言われたことが仕事に必要な指摘なのか、そのまま受け止めなくてもよい言葉なのかを見極めることが大切だと感じました。
厳しい指導のすべてが問題のある言動とは限らないため、言葉の内容、繰り返される頻度、自分への影響を分けて確認しましょう。
職場のパワーハラスメントは、優越的な関係を背景とした言動、業務上必要かつ相当な範囲を超えた言動、働く環境が害されることの3つを満たすものとされています。
客観的に見て、仕事に必要かつ相当な範囲の指示や指導は該当しないため、言い方だけで決めつけず、状況全体を見ることが大切です。
仕事の改善点ではなく、性格や能力まで責められる
業務上の具体的な改善点ではなく、性格や能力そのものを否定する言葉が続く場合は、第三者へ相談してみてください。
人前で厳しく言われる、仕事と関係のない部分まで責められる、質問や説明の機会を与えてもらえないといったケースもあります。
自分にミスがあったとしても、相手から投げかけられるすべての言葉を受け入れなければならないわけではありません。
まずは信頼できる同僚や家族に話し、自分の感じ方や出来事を整理してみましょう。
職場として対応が必要か判断できない場合は、記録を人事や社外の相談窓口へ見せ、客観的な意見をもらう方法があります。
同じような強い言動が繰り返されている
一度だけではなく、同じような場面が何度も続く場合は、伝え方への配慮をお願いする方法があります。
先ほど作った記録を日時順に並べ、どのくらいの頻度で起きているか、自分の対応後に変化があったかを確認してみましょう。
本人へ伝えても問題がなさそうなら、「改善点を具体的に教えていただけると助かります」と、仕事を進めるための要望として伝えます。
相手に話すことで状況が悪くなりそうな場合は、無理に直接伝える必要はありません。
別の上司や人事を通して、指導の仕方や報告時の関わり方に配慮してもらえないか相談する方がよいでしょう。
仕事への不安が心身や生活に影響している
眠れない、食欲が変わった、疲れが取れない、休日も仕事のことが頭から離れない状態が続いていないでしょうか。
ストレスが続くと、不安や気分の落ち込みだけでなく、不眠や食欲の変化、集中力の低下などが表れることがあります。
私自身、仕事に行くのが怖いと感じるときは、無理に気持ちを奮い立たせるより、まず休んで心と体を整えることも大切だと感じました。
心身に普段と違う変化があるときは、仕事上の対処法だけで乗り切ろうとせず、休息を取り、負担を減らすことを優先してください。
怖いと感じた自分を責めず、心と体が落ち着くまで休む時間を確保することが大切です。
どうしてもつらいときに環境を変えるための選択肢
自分でできる対処を試しても状況が変わらない場合は、働く環境を見直すことも選択肢です。
環境を変える方法は、すぐに退職することだけではありません。
まずは社内で変更できることを確認し、それでも改善が難しい場合に退職を考えるなど、自分の状況に合わせて段階的に判断できます。
人事に記録を伝え、配置換えや担当変更を相談する
人事には「上司と合わない」と伝えるだけでなく、記録をもとに具体的な出来事と希望する対応を説明します。
たとえば、「〇月頃から厳しい口調での指摘が続いています。日時と発言内容を記録しているので、報告先や担当者を変更できないか相談したいです」と伝えます。
配置換えだけでなく、担当業務、報告先、指導担当者、上司との関わり方を見直すことで、負担が変わる場合もあります。
相談するときは、相手を処分してほしいと訴えるだけでなく、「報告先を変えてほしい」「別の担当者から指導を受けたい」など、希望する対応を具体的に伝えることが大切です。
すぐに配置を変えるのが難しい場合もあるため、まずは会社で対応できる範囲を確認してみましょう。
社内で改善が難しいと判断したら、退職の意思を伝える
人事へ相談しても状況が変わらず、負担が続く場合は、退職を選択肢に入れても不自然ではありません。
退職を決めたら就業規則を確認し、直属の上司または人事へ、相談ではなく意思として伝えます。
「退職の意思は固まっています。手続きと今後の連絡方法について確認させてください」と、簡潔に切り出す方法もあります。
詳しい事情を話すことが負担なら、強く言われた経験をその場ですべて説明する必要はありません。
引き止められても退職の意思が固まっている場合は、理由を何度も説明するのではなく、「決意は変わりません」と落ち着いて伝えましょう。
話が長引きそうなときは、退職日や今後の連絡方法など、確認したい内容を事前にメモしておくと話を戻しやすくなります。
自分で退職を伝えるのが難しいときは、退職代行への相談を検討する
上司と連絡を取ること自体が大きな負担なら、退職代行への相談も選択肢の一つです。
ただし、サービスによって運営の仕組みや対応できる範囲が異なります。
退職の意思を伝えるだけでよいのか、会社との交渉も必要なのかを整理しておきましょう。
利用前には、実際に誰が会社へ連絡するのか、料金や追加費用、返金条件を確認してください。
会社との交渉が必要な場合は、弁護士や労働組合による対応が可能なサービスかを確認します。
退職の意思を伝えるだけなのか、条件について話し合う必要があるのかによって、選ぶサービスは変わります。
無料相談に対応している退職代行を比較した記事もあります。
どのサービスへ相談するか迷っている方は、参考にしてみてください。
自分を責めすぎず、これからの働き方を考える
「自分の努力が足りないから、もっと頑張らなければ」と考えていないでしょうか。
仕事で改善すべき点があるなら、原因を振り返り、次の対応を考えることは大切です。
ただし、仕事で強く言われる状況が続いているときは、自分の改善点だけでなく、今の職場で無理なく働き続けられるかも考える必要があります。
私自身も、返答の仕方や報告前の準備を変えることで、同じ内容を繰り返し指摘される場面を減らせました。
一方で、指摘された点を改善しても、相手の言い方や職場環境まで一人で変えられるとは限りません。
まずは、その場でできる対処を試し、感情を揺さぶられる言葉を受けたときは内容を記録してください。
状況が続く場合は、その記録をもとに人事や外部の相談窓口へ具体的に伝えましょう。
配置換え、担当変更、退職、第三者による支援など、環境を変える方法は一つではありません。
自分の改善点と職場側の問題を分け、相談・配置変更・退職のどこまで進むかを判断していきましょう。
すぐに結論を出せなくても構いません。
まずは一人で抱え込まず、休息も含めて、自分を守るために使える方法を知るところから始めてみてください。
そのうえで退職を選び、自分で意思を伝えることに大きな不安がある場合は、退職代行も選択肢の一つです。
利用を検討するときは、料金だけで決めず、運営元や対応範囲を確認し、自分が依頼したい内容に合うサービスを選びましょう。

